※下記データーは、メーカー発表値に、個人的な見解を加味したものです。

ハンドルの振れ

◯走行中ハンドルが振れる。低速では振れないが、高速では振れる。

 ※フルノーマルとした場合の点検項目になります。

 

 ★タイヤの摩耗 ⇒ 段付き摩耗をしている場合は交換。

 ★タイヤの空気圧 ⇒ フロント 2.25kg/cm2 リア 2.5kg/cm2(高速)

 ★フロントサスの左右のオイル油面 ※フォークオイルの項参照

 ★フロントサスの左右のエア圧 ※フォークオイルの項参照

 ★フロントアクスルシャフトの曲がり ⇒ 交換。

 ★フロントホイールベアリングのガタ ⇒ 交換。

 ★インナーチューブの曲がり ⇒ 交換。

 ★ステムベアリングの劣化及び緩み ⇒ 調整もしくは交換。

 ★ステム自体のゆがみ ⇒ 調整もしくは交換。

 ★フレームのゆがみ ⇒ 修正

 ★各部の締め付けトルク ⇒ 各部締め付けトルクチェック

 ★スイングアームピボットの締め付けトルク ⇒ 締め付けトルクチェック

 ★リアサスの左右のダンピングの違い ⇒ 調整。

 ★リアサスの左右のイニシャルの違い ⇒ 調整。

 ★グラブバーの締め付け不良 ⇒ 締め付けトルクチェック

 ★リアホイールベアリングのガタ ⇒ 交換。

 

 ※低速から振れが出る場合は、結構酷い状態です。また、低速域では振れが出なくても、160km/h付近

  で振れが出る場合は、どこかがおかしいと思われます。

 

 ※純正フレームの場合、ガソリンタンクがシート下にあり、脱着のためにフレームがボルト止めになっ

  ています。また、左右のリアサスの付け根がつながっていないため、リアサスの付け根がバラバラに

  動き、リアサスの左右の動きのアンバランスになっています。振れが出ているVmaxを後ろから見 

  ると、リアタイヤが左右に振れているのが目で見てわかり、それが、フレームを伝わって、自動操舵 

  の関係で、ハンドルを左右に切る動きになります。

 

 ※販売しているシートレール補強ユニットは、このリアサス付け根付近の左右のバラついた動きをでき

  るだけ抑えるため、上下にブロック状の補強部材を装着し、バラついた動きを押えるようになってい

  ます。また、これに付随してスイングアームの補強を入れることによって、リアサスの下側の取付け

  部の左右のバラついた動きを抑えることによって、リアサスの動きを極力左右同じに持っていきま

  す。リアタイヤ側の動きを正常にすることによって、自動操舵によるハンドルの動きを押えられるの 

  で、操安性が向上します。